企画展図録『鳥取入府400年 池田光政展 ─ 殿、国替えにござります ─』発売!





 2017年(平成29)は、播州姫路42万石の城主池田光政(1609~82年)が国替えによって、因幡・伯耆の二国(ただし大山寺領を除く)を合わせた32万石の藩主となった1617年(元和3)から400年に当たります。因幡と伯耆を一人の大名が治める鳥取藩32万石の枠組みは、このときに初めてスタートしましたが、この領域を現在の鳥取県がほぼ引き継いでいるという意味で、400年前の国替えは、今につながる歴史的な出来事のひとつといえるでしょう。
 ところで池田光政といえば、現在の高等学校の日本史教科書にも登場する江戸時代前期を代表する大名の一人で、一般には備前岡山藩主として、庶民教育のために閑谷学校を開設した業績が知られています。その一方で、光政が鳥取藩主であったことや、その治績は、わずか15年余りの短い統治だったこともあって、十分に認識されてきませんでした。しかし、この期間には藩政の中心を担う所在地(居城)の決定、鳥取城の改修、城下町の拡張と整備など、みるべき業績をあげています。この業績を基盤にして、後を引き継いだ池田光仲の藩政が展開し、鳥取の政治・経済・文化などの仕組みが形成されていきました。
 「鳥取入府400年 池田光政展」は、約100点余りの歴史資料を通じて、400年前の国替えという歴史を振り返り、現在の鳥取県の骨格を作ったともいうべき藩主池田光政と、それを支えた家臣たちの足跡を紹介しようとするものです。


       「池田光政展」実行委員会 執行委員長 田中規靖 (「ごあいさつ」より抜粋)


鳥取入府400年 池田光政展










書名:鳥取入府400年 池田光政展 ─ 殿、国替えにござります ─
編集・発行:「池田光政展」実行委員会
定価:1,500円(税別)
ISBN:978-4-86611-098-1
2017.10.7.sat.


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